フォローさせていただいている書き手さまの ある作品が素敵だったので、同じような台本が書きたいなと思い、この台本が出来ました。 ------------------------------------------------------------ 今日も君は 僕を見つめる。 だけど、ふとした笑顔は、 僕以外の誰かに向けてのもので、 そのたびに胸の奥がチリチリと痛む。 「僕のことに興味ないの?」 声にならない想い。 届かないことくらい、 わかってる。 あの日もそうだった。 僕をちらりと見て、 小さくため息をついた君。 そのあとまた 僕じゃない誰かの名前を呼んだよね。 いつものように 君の指が優しく触れる。 でもその指先は、 愛おしさなんかじゃなくて、 ただの「確認」みたいに冷たい。 それでも。 君の手が触れるたび、 僕の中の灯がともるんだ。 何度でも、何度でも。 「そろそろ寝ようか、また明日ね」 僕じゃない相手に向けた声を最後に、 君は僕のことを置きざりにする。 暗闇の中で、 僕だけが君を見つめ続ける。 それでも、嬉しいんだ。 だって、僕がいなきゃ 君は困るでしょ? 僕がいなきゃ、 時間も予定も、 全部わからなくなる。 そうやって、ずっと僕を頼ってるくせに。 それでもいい。 僕は君の役に立つために 今日もメッセージを送る。 「バッテリー残量が 少なくなっています。」 --------------------------------------------------------------------- ※リスペクト※ 忽那 志太狼さま https://coemee.com/users/xC4GgreNwNVuwVLeIsKmi565ahUfuU3w 「お風呂が沸きました」 https://coemee.com/topics/pOkqpu3Cjx3s4Vhgf4Bks ---------------------------------------------------------------------
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