お題詳細

朗読台本『眠りの約束』BackSide

﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌ 私は逃げたんじゃない。 あの毒の赤に そっと唇を寄せたのは 運命の鐘が鳴るのを待っていたから。 鏡に映る“美しさ”なんて どうでもよかった。 欲しかったのは 見た目を超えて 私の奥を見つめてくれる人。 だからあの果実を食べた。 甘くて痛い未来の味だった。 深い眠りの中で 私は彼の夢を見ていた。 まだ見ぬその人の声が 遠くで呼んでいた。 「目を覚まして」と。 目を閉じた瞬間から 世界は静まり返った。 でも恐くはなかった。 だって目覚めることが すでに約束されていると 知っていたから。 眠りは終わりじゃない。 あれは愛へ向かうための 私の“はじまり”だった。 ﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌ ※参考:「白雪姫」 美しい王女白雪姫が 自分の美しさをねたむ女王(継母)の 計画から森へ逃げ込み そこで7人のこびとたちと暮らし始める物語。 女王は白雪姫を再び見つけ出し 毒りんごを食べさせて眠らせるが 後に王子が現れ白雪姫は目覚める。 二人は結ばれ女王は最期を迎える。 ﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌

51
#朗読#嘘つき#嘘つきライター#女声向け

回答一覧0

まだ回答がありません

最初の回答者になってみませんか?