《作者より》 『雨音に恋をする』をテーマに追加で一つ書いてみました。 《ルール》 思い思いの解釈で、自由にお楽しみください。 一人称や言い回しの変更もOKです。 《お知らせ》 黒須木ヤトのXでは他にも多数の無料作品を公開・発信しています。 宜しければお気軽にフォローのほど宜しくお願いします。 ***《ここから台本》*** 久しぶりのデート。予報は雨。 それでも私は、少しだけ浮かれていた。 だって、雨が降れば ひとつの傘に入れるかもしれない。 待ち合わせ場所に着いた頃にはもう 空は今にも降り出しそうな色をしていた。 けれど雨は結局、一日中降らなかった。 帰り際、駅へ向かう途中のこと。 前を歩くカップルの声が聞こえてくる。 「傘、荷物になっちゃったね」 その言葉に思わず苦笑する。 私も同じだったから。 せっかく持ってきたのに。 すると隣で、あなたは小さく言った。 「雨、降らなくてよかったね」 ……ねぇ。 あなたのそういうところが好きなんだよ。 ***《ここまで台本》***
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