黒須木ヤト黒須木ヤト2026-02-01 22:35

【朗読】遠星

《台本の概要》 終わってしまった思い出も、遠い星から見たら、私たちはまだ…。そんな台本です。 個人的にもかなりお気に入りの出来です…! 《ルール》 好きに読んでください。 一人称や言い回しの変更もOKです。 《お知らせ》 黒須木ヤトのXでは他にも多数の無料作品を公開・発信しています。 宜しければお気軽にフォローのほど宜しくお願いします。 ***《ここから台本》*** ベランダに出ると、冬の夜空は痛いくらいに澄んでいる。 こぼれる、白い息。 昔は、この煙がそのまま雲になると思っていたっけ。 天に向かってため息を一つ。 空はお返しに、星をくれた。 「あの星の光、何万年も前のものなんだって」 いつか誰かが教えてくれた、ありふれた知識。 今、私の目に届いているあの輝きは もう存在しない星の記憶かもしれない。 そう思うと、私たちが過ごしたあの時間も どこかの遠い宇宙ではまだ光っているんじゃないかって そんな馬鹿なことを考えてしまった。 幸せだったあの瞬間も 満たされていたあの想いも 遠くの星から地球を見たら、私たちはまだ…… 届かないとわかっていても、手を伸ばしてみる。 触れたのは、冷たい夜風。 「いいな」 そう呟きながら、星を見つめる。 あの星が“過去”であるのなら 私たちのあたたかさは、これから訪れる“未来”だ。 fin ***《ここまで台本》***

274
#朗読#匿名Yの日常シリーズ

回答一覧3

まだ回答がありません

最初の回答者になってみませんか?