リクエスト頂いたので書いてみました!子供でも背伸びしたい瞬間ってあるよね~🤭 子供は性別問いません。 司書も性別問いません。 ━─━─━─━─━─━ 子供 「…あの、返却、お願いします」 司書 「はい、預かるね。 えっと、一冊、二冊、三冊…… すごいね!昨日借りていった本 もう全部読んじゃったの?」 子供 「うん。面白かったから……一気に読みました」 司書 「そっか!それはよかった。 でも、少しペースが早すぎない? 目、悪くしちゃうよ?」 子供 「大丈夫だよ! 暗いところで読んでないし 寝る前にも読んでないよ!」 司書 「ふふっ、偉いね! …はい、返却処理、終わったよ! 今日はどうする? また新しいの借りていく?」 子供 「うん。この本お願いします」 司書 「…あれ、これって。 この前、私(僕)が カウンターで読んでた本だね。 少し難しいミステリー小説だけど…」 子供 「…読んじゃ、ダメですか? 子供には、貸せないとか……?」 司書 「そんなことないよ! 貸出制限なんてないし 誰が何を読んだって自由だよ! …ただ、君がいつも借りている ファンタジーや冒険ものとは 違うから、びっくりしちゃって」 子供 「…僕(私)だって難しい本くらい読めるもん。 漢字も、辞書で調べて読んでるから」 司書 「ふふっ…そうだね! 君が頑張り屋さんなのは知ってるよ。 でも……どうして急に この本を読もうと思ったの? 誰かのおすすめ?」 子供 「…っ…」 司書 「…ん?」 子供 「……お姉さん(お兄さん)が、読んでたから。 …お姉さん(お兄さん)が読んでる本なら 僕(私)も読みたいって思ったから」 司書 「え…?」 子供 「いつも、ファンタジーとか 子供向けの本ばっかり借りてると 子供扱いするから… 偉いね。とか、すごいね。って… 頭、撫でて…」 司書 「それは… 君が本当にすごいと思ってるからだよ? こんなに本をたくさん読む子は 最近じゃ珍しいし」 子供 「…違う! そういう事じゃなくて…」 司書 「…どういう事?」 子供 「…早く、お姉さん(お兄さん)と同じ本の 話をしたいなって… 子供が読む本じゃなくて お姉さん(お兄さん)が面白いって思う本を 僕(私)も一緒に読んで……それで…」 司書 「…………」 子供 「僕(私)…毎日、ここに本を借りに来るのは 本当は本が読みたいからじゃなくて… …お姉さん(お兄さん)に、会いたくて…」 司書 「え?」 子供 「ご…ご…ごめんなさい! 僕(私)がこんなこと言っても 困るよね… やっぱり、その本はいいです! 返します……!」 司書 「あ、待って!」 司書 「…ごめんね。 君の気持ちに、気づいてあげられなくて」 子供 「……」 司書 「君が毎日、私(僕)に会いに来てくれるために一生懸命本を読んでくれてたこと すごく伝わったよ? その真っ直ぐな気持ちは 大人の誰よりも真面目で素敵だと思う」 子供 「…ほんとに?」 司書 「うん、本当だよ でもね… 無理して背伸びしなくてもいいんだよ?」 子供 「でも…」 司書 「私(僕)ね 君がファンタジーの世界に 目をキラキラさせて話しをしてくれるのが 大好きで 君が教えてくれる物語が、私の(僕の) 毎日の楽しみになってるんだよ?」 子供 「……僕の(私の)話が、楽しみ?」 司書 「そうだよ。だから、君が読みたい本を 君のペースで読んでほしい。 …でも、もし君が本当に このミステリーを読みたいなら 喜んで貸し出すから 読み終わったら、感想、聞かせて欲しいな」 子供 「うんっ! 僕(私)、絶対読み切るから! それで… 一番に感想を言いに来るね!」 司書 「うん、待ってる。 …はい、貸出処理完了。 気をつけて帰るんだよ」 子供 「うん! ……あの」 司書 「ん?」 子供 「…僕(私)がもっと大きくなって 大人になったら… その時は、子供扱いしないでね!」 司書 「…ふふっ。わかった。約束するね」 子供 「絶対だからね! じゃあ…また明日!」 司書 「…ごめんね。……『また明日』って 言ってあげられなくて。 …急いで大きくならなくていいなんて…… 私(僕)、ほんとにずるい大人だな……」 子供 「ハァハァ…お姉さん(お兄さん)! 読み終わったよ! あのミステリー すごく面白くて、それでね! って…あれ?」 大人 「読み終わったら、感想、聞かせてね それが、あの人との最後の約束になった お姉さんと同じ話しをしたくて当時の僕(私)は辞書を引きながら 寝る間も惜しんで分厚い本を読み終えた。 でも…僕(私)を待っていたのは… 失恋だった」
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