登場人物 来栖(くるす)(女)【解明師】 きー君(男)【収集屋】 僕(ぼく)(男・女)【雑用係】 牧瀬 紗良(まきせ さら)(女)【依頼人】 前回の続きからとなります、ニュアンス、読み方の変更などなど、自由にして頂いたら… フリー台本みたいな物なのでなんなりと…ご自由にお使いくださいまし ーーーー 来栖「さてさて……ではここからは、作品品評会の時間だ……」 僕『そう言いながら、来栖さんは、机に置かれた絵画の内の1つを、両手に不繊布製の手袋をはめて、作品を眺める』 来栖「うむ……実物をこんな間近で見ると……やはり流石は人間国宝の作品と言えるな…… ……君達もどう思う?」 僕『と、今度はこちら側に絵画が見せる様にし、そうこちらへ問い掛けてきた』 来栖「ど……どう思う……ですか……?」 きー君「オイオイ……まさか感想会の為にコレ俺に持ち帰らせたって訳じゃないよな……? ……まあ、俺みたいな正直、芸術とか微塵も興味無い俺が見ても……すげー作品だとは思う」 僕『……僕もきー君と同じく、芸術という物にはあまり明るくは無い ……けれども、凄い作品であると言うのは解る 滝沢総司の作品の過ごさは【動き】の表現である……今回目の前にある作品は、何処かの自然公園の中で緑の木々が風に靡(なび)き、その下に様々な人々が居る風景の絵であるが ……だが、その様は、絵である……静止画のハズなのだが…… まるで【動画】の用にも見える……何を言っているか分からないだろうが、目の錯覚とも言えるだろうか…… 揺れる木々、その揺れる枝や葉っぱの動きが描かれているが……その揺れ動く様子 …… 風により舞い落ちる木の葉の様子…… その中で散歩をしている人物……遊び回っている子供達の様子…… それら1つ1つが……動いている様を【模写】してる……というより、【動いているそのままを絵に宿らせた】……と言えば良いのか? 遠目から見れば、それは本当に映像にも見える緻密さがあった』 来栖「まあ……【すげー作品】……そうだろうな、僕も正直、そんな漠然とした表現の賛美の言葉しか思い浮かばない ……滝沢総司と言う人物は……絵……いや、全ての作品に於いて……描写されている【数秒先の動き】と言うのかな……? それすらを見た人間に【連想させる】……そんな技法を得意としたのだろうね、凄まじい【観察眼】を持っていたのだろう」 僕『そう言いながら来栖さんは、次に滝沢総司の今は入手困難と言われている分厚い作品集のページをペラペラとめくる』 来栖「これは滝沢が作成した花火の写真だが……これも凄いな 空中に花火が炸裂している様子だが……飛び散る火花の一つ一つ……それらがよく見たら…… 【グラデーション】がある……カラフルな花火と言うのは良くあるが……これは明らかにそれらと違う……、花火の中に飛び散る火花の粒子の一つ一つに【グラデーション】があり…… まるでそれが【波打つ】様に……色が動いている様に見える……いやはや……これはどんな技術なんだ……?花火の調合については流石の僕にも知識は無いのだが ……明らかにこの写真に写る物には通常の火薬の配合とは明らかに違う特殊な方法が用いられてるのが分かる…… ……この彫刻なんてのも凄い 」 きー君「……おーい、マジでただの品評会になってねぇか……?」 僕『痺れを切らしたきー君が、ツッコミを入れるように言うと 来栖さんは眺めていた作品集から顔を上げ』 来栖「……さて、ここまで見てきたのは…… ……【昭和時代の作品群】……いわゆる滝沢総司の【全盛期時代】の作品達だ…… ここからは、【平成時代の作品群】を見てみようじゃないか」 僕『そんな事を言い出し、来栖さんは、先程の絵とは違う、もう片方の絵を そして、作品集のページを、【平成後期の滝沢総司の花火達】と書かれたページを開き見せてくる』 来栖「さて……先程はきー君が答えてくれた、ならば次は……牧瀬、君はこれを…… 滝沢総司の平成時代の絵画の実物と、花火の写真……先程目にした昭和時代の作品と比べてどう思う?」 僕『そんな質問を投げかける、牧瀬さんは困った様子だった』 牧瀬「どう思う……ですか……? そ、そう……ですね……相変わらず……緻密で……素晴らしい作品……かと」 来栖「……見方を変えようか ……牧瀬……この作品……何が【ダメな部分】だと思う?」 牧瀬「ダメな部分……ですか……? そ、そんな……え、ええと……あの……」 きー君「いや……自分の仕えてたご主人様の作品のダメ出しなんて普通出来ないだろ……」 来栖「……それもそうか…… いやはや……少し意地悪な質問をしてしまったかな…… ……だけど……これは重要な問題点にもなる ……さて……では……【主人公】……」 僕『……来栖さんは……【僕】を見ながら、投げかけてきた』 僕「……え?……あ……ぼ、僕…?」 来栖「そうだ……この中で……一番【一般人】と言う部類に入り そして何より……【主人公】としての素質が高い君に……牧瀬にした質問を、君の【一般人】として……【主人公】としての着眼点で答えてもらおうか」 僕『……今回は僕が喋る場面は無いと思い、ずっと俯瞰的に話を聞いていたが…… ここに来てまさか会話劇に引き込まれてしまった この【主人公】と言うのは……来栖さんが言う所で……【解明師、収集屋という特殊な2人組が居る事務所内で一般人と言う括りは正に主人公と呼べるポジションにピッタリである】との事だが…… 僕は……そんな柄じゃないのだが……』 僕「……そう……だね…… ……【ダメな部分】……ね」 来栖「……さあ、何か感じるかい……?」 僕『とは言われるが……芸術素人な僕が見たところで…… こんな素晴らしい作品の【ダメな部分】を見つけるなんて……』 僕「……ん? ……ええと……その……もしかしたら……もしかしたら……だけど ……【分かった】……かもしれない……かな」 来栖「……それは……なんだい?」 僕「……なんだろ……躍動感は……ある…… けど……さっきまで見てた……【動き】を感じる錯覚……というのかな……? それを……【感じない】……? ……あまり良い言い方……じゃないかもしれないけど……ただの……普通の【凄い絵】【凄い花火】にしか見えない……って……言えばいいかな」 ーー続くーー
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