はぐ兄はぐ兄2026-03-24 17:49

不死鳥の如く

​【シチュエーション】 最終決戦。伝説の武器は砕け、仲間は倒れ、目の前には圧倒的な絶望(魔王や災厄)が迫っている。 主人公は膝をつき、血の混じった息を吐きながら、自分の中の「答え」を探す。 ​以下台本↓ ​(激しい爆発音の余韻。 瓦礫が崩れる音。 主人公の荒い呼吸だけが響く) ​……はぁ、はぁ、っ……。 ……終わり、か。 聖剣は砕け、魔法も底をついた。 ……あんな「絶望」を前にして たかが人間ふぜいに何ができるっていうんだ。 ​(震える手で、折れた剣の柄を握りしめる) ​……寒いな。指先の感覚が、もうないや。 ……逃げたい。 今すぐ、全部投げ出して楽になりたい…。 「勇者」なんて、僕には荷が重すぎたんだ……。 ​(遠くから、禍々しい足音がゆっくりと近づいてくる) ​ ……。 (ふっと、かつて誰かと交わした約束を 思い出すようなトーンで) ​……いや、違う。 僕は、勘違いしていたのかもしれない。 「勇者」っていうのは、 特別な力を持つ選ばれし者のことじゃない。 ​(自分に言い聞かせるように、低く、力強い声で) ​……そうだ。 「勇者とは、勇気ある者」……。 ​(一語一語、魂を削り出すように紡ぐ) ​「勇気とは、絶望の淵にいても、 最後まで望みを捨てず、諦めずに前へ進む事」……! ​(震えが止まり、声に熱が宿る) ​……そうだ。今、この瞬間だ。 暗闇に飲み込まれそうな今、この足を一歩前に出す。 それが「勇気」なんだ。 ​「そして、その姿を見せる事で……他者に勇気を与える者」。 ​(立ち上がる。鎧が擦れる音。 折れた剣を正しく構え直す) ​絶望して諦める事は簡単だ。 だけど……僕が希望を捨てず、 戦う気持ちを捨てなければ もしかしたら奇跡を起こせるかもしれない。 いや、起こしてやる、奇跡は必ず起こせるはずだ! 僕は、勇者なんだから! (諦めない気持ちに呼応するかのように、折れた剣が輝き、再生してゆく。) こ、これは…折れた剣が再生した……? そうか、この剣は勇気の剣。 僕の心と、剣の強度は連動していたんだ。 絶望しかけて弱気になったから、 だからあんな簡単に折れてしまったんだな。 ……武器さえあれば、僕はまだ戦える! ​(再生した剣を握りしめ、敵を真っ直ぐに見据えて) ​……聞こえるか、化け物! お前がいくら絶望を振りまこうと 僕の心は決して壊せない! ​(喉が裂けるほどの叫び) 僕が、ここで証明してやる! 人間は、絶望の淵に立たされたって、 何度だって立ち上がれるんだってことを!! ​さあ、来い……! これが、僕の……「勇者」としての、最後の一撃だ!! 会心の一撃を、特とその身に喰らうがいい!

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