【シチュエーション】 最終決戦。伝説の武器は砕け、仲間は倒れ、目の前には圧倒的な絶望(魔王や災厄)が迫っている。 主人公は膝をつき、血の混じった息を吐きながら、自分の中の「答え」を探す。 以下台本↓ (激しい爆発音の余韻。 瓦礫が崩れる音。 主人公の荒い呼吸だけが響く) ……はぁ、はぁ、っ……。 ……終わり、か。 聖剣は砕け、魔法も底をついた。 ……あんな「絶望」を前にして たかが人間ふぜいに何ができるっていうんだ。 (震える手で、折れた剣の柄を握りしめる) ……寒いな。指先の感覚が、もうないや。 ……逃げたい。 今すぐ、全部投げ出して楽になりたい…。 「勇者」なんて、僕には荷が重すぎたんだ……。 (遠くから、禍々しい足音がゆっくりと近づいてくる) ……。 (ふっと、かつて誰かと交わした約束を 思い出すようなトーンで) ……いや、違う。 僕は、勘違いしていたのかもしれない。 「勇者」っていうのは、 特別な力を持つ選ばれし者のことじゃない。 (自分に言い聞かせるように、低く、力強い声で) ……そうだ。 「勇者とは、勇気ある者」……。 (一語一語、魂を削り出すように紡ぐ) 「勇気とは、絶望の淵にいても、 最後まで望みを捨てず、諦めずに前へ進む事」……! (震えが止まり、声に熱が宿る) ……そうだ。今、この瞬間だ。 暗闇に飲み込まれそうな今、この足を一歩前に出す。 それが「勇気」なんだ。 「そして、その姿を見せる事で……他者に勇気を与える者」。 (立ち上がる。鎧が擦れる音。 折れた剣を正しく構え直す) 絶望して諦める事は簡単だ。 だけど……僕が希望を捨てず、 戦う気持ちを捨てなければ もしかしたら奇跡を起こせるかもしれない。 いや、起こしてやる、奇跡は必ず起こせるはずだ! 僕は、勇者なんだから! (諦めない気持ちに呼応するかのように、折れた剣が輝き、再生してゆく。) こ、これは…折れた剣が再生した……? そうか、この剣は勇気の剣。 僕の心と、剣の強度は連動していたんだ。 絶望しかけて弱気になったから、 だからあんな簡単に折れてしまったんだな。 ……武器さえあれば、僕はまだ戦える! (再生した剣を握りしめ、敵を真っ直ぐに見据えて) ……聞こえるか、化け物! お前がいくら絶望を振りまこうと 僕の心は決して壊せない! (喉が裂けるほどの叫び) 僕が、ここで証明してやる! 人間は、絶望の淵に立たされたって、 何度だって立ち上がれるんだってことを!! さあ、来い……! これが、僕の……「勇者」としての、最後の一撃だ!! 会心の一撃を、特とその身に喰らうがいい!
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