⚠️コエミーイベント参加時の注意⚠️ 音声投稿時、アナタ自身もタグに『クリスマス』を入れないと参加資格が付与されないみたいです!ご注意を! (※クリスマスのお題を読むだけでは紐付けがされない模様) 不安な人は、公式バナーの『こえ一覧』から自分の投稿作品が入っているかを検索してみよう! 《台本の概要》 賑わう街あかりの、影の部分をそっと照らしてみました。 《ルール》 好きに読んでください。一人称や言い回しの変更もOKです。 《お知らせ》 クリスマスまでに間に合えば、本気ボイスドラマを2本公開します(YouTube)。 毎年数本作ってますので、ご興味などございましたら黒須木ヤトのXをフォローお願いいたします! ***《ここから台本》*** 【記憶の中の電飾】 クリスマスの夜。 仕事帰りに歩く商店街で、私は立ち止まった。 点いているはずの電飾が、半分しか光っていない。 街は今年も同じ顔をしているのに ここは、気付けば随分と変わってしまった。 いつから消えていたんだっけ…? 考えるほどに、色の抜けた場所ばかり目に入る。 昔はもっと眩しかった気がする…なんて思うのは たぶん私の記憶が勝手に盛っているだけだ。 この通りを歩くと、毎年思い出す。 誰かと並んで歩いた夜のこと。 名前はもう曖昧で、声も思い出せない。 それでも、笑い合った感触だけが残っている。 店が減った。 シャッターが増えた。 理由は分かっている。 ここが変わったんじゃない。 人が、それぞれの場所へ行っただけだ。 私も、その一人だったはずなのに こうして毎年、同じ夜に、同じ通りを歩いている。 消えた電飾を眺め、そっと触れてみる。 冷たいはずなのに、不思議と温かさを感じた。 失ったものは確かにある。 でも、全てが消えたわけじゃない。 まだ私は思い出すことができる。 今は、それだけで十分だと思えた。 fin ***《ここまで台本》***
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