……あ、やっぱり。 金木犀、咲いてるね。 ふわっと香るだけで、 一気に“秋だなぁ”って感じる。 この匂い、なんか……君っぽい。 え?なんでって? んー……優しくて、どこか懐かしくて、 ふとした時に思い出しちゃう感じ……かな。 君がそばにいると、 その香りが、もっと強くなる気がする。 たぶん、君自身の匂いと混ざってるんだろうね。 ……ほら、今も。 風、ちょっとだけ吹いたでしょ? 金木犀の香りと、君の髪がふわって揺れて―― ……なんか、もうダメだ。 今日、ほんとは我慢しようと思ってたけど…… ねぇ、好きだよ。君のこと。 この季節になるたびに、 金木犀の香りと一緒に、 君のこと、思い出すんだろうなって。 そう思ったら、 ちゃんと伝えておきたくなった。 ……来年の秋も、 再来年も、その先も。 ずっと隣で、この香りを一緒に感じてたい。 ねぇ、ダメかな?
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