題名『コイカル』 鳥言葉:淡い恋心。 少しでもお気に召して頂けたならば、重畳に存じます。 ※アレンジ・アドリブ大歓迎です。 以下、本文。 ―― 【壱人称複数形】はヒトの近くに棲むモノです。 むしろヒト以上に、ヒトの営みをよく見ているかも知れません。 【弐人称】のことも、よく存じておりますよ。 故に、「大変でしたね」なんて、薄っぺらな同情の言葉など、掛けられようはずもありません。 どうぞ話してご覧なさい。きっと、少しは楽になりますよ。 ……その胸の内に、重たく暗い感情が、溜っているのでしょう? 秘密は厳守します。安心してお話し下さい。 大丈夫。【壱人称】は、明日も知らぬ渡り鳥。 そも、一介の鳥風情に、一体何が出来ましょう? 【壱人称】に出来る事といったら、ヒトの話を聞くのが関の山。 鳥だというのに、悲しみも苦しみも、取り去ることは出来ない。 ……あ、今ちょっと笑いましたね。 その素敵な笑顔を、一度でも多く見るためならば、尽力は惜しみません。 【壱人称】に出来る事なら、なんでもしたいのです。 ですから、力不足だということは、百も承知しておりますけれども、……どうか、ヒトに恋した憐れな鳥の我儘を、一つ……きいて下さいませんか? ―― 本文は以上です。ご覧頂き、誠に有難う御座いました。皆様からのご投稿及びご感想を、心よりお待ち申し上げております。 【壱人称複数形】=私たち、僕等、我々、など。
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