﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌ ただ見てほしかっただけ。 退屈な日々の中で ほんの少しだけ世界を揺らしたくて 小さな嘘を放った。 それは悪意じゃなかった。 そして誰かが信じてくれた。 注目されることが嬉しかった。 気づけば嘘を何度も繰り返し ぼくの声は軽くなり やがて誰にも届かなくなった。 本当の悲鳴を上げたとき 誰も振り向かなかった。 その静けさの中で やっとわかった。 ぼくが壊したのは信頼じゃなくて "ぼく"という存在そのものだった。 嘘は風のように軽いけれど 後悔は石より重い。 ぼくはもう吠えない。 本当の声が皆に届くように。 本当のぼくを 信じてもらえるように。 ﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌ ※参考「嘘をつく子供(オオカミ少年)」 羊飼いの少年が 退屈しのぎに「狼が来た!」と 嘘をついて騒ぎを起こす。 騙された村人たちは 武器を持って駆けつけるが 狼はどこにもいない。 少年が繰り返し同じ嘘をついたため 村人たちは次第に彼を信用しなくなる。 そして本当に狼が現れた時 少年が助けを求めて叫んでも 誰も助けに来なかった。 結果として少年は 羊を狼に食べられてしまう。 普段から嘘ばかりついていると たまに本当のことを言っても 信じてもらえなくなり 本当に助けが必要な時に 信頼と助けを得られなくなる という教訓を示している。 日本ではこの話を由来として 嘘を繰り返す人物を 「オオカミ少年」と呼ぶことがある。 ﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌
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