モノ←亜人の少年、エルと共に旅をしている エル←人の少女、モノと共に旅をしている レオ←たった1人で〝道標〟の管理をしている青年 セリフの言い回し改変などご自由に楽しんで頂けたら幸いです ーーーーーー エル「っ……だ、大丈夫ですか……!?」 モノ「レオさん……!しっかりしてください……!」 レオ「……クソ……今日1日は持つと思ったが……っ゛……無理だったか……ぁ゛……(咳き込み)」 エル「っ……! 手の先が……真っ青……!?た、直ちに……!治療を!」 レオ「っ……良いんだ……もう……間に合わない」 エル「そんな……!何を……!」 レオ「……助からない……どんな回復術や薬でも……コイツは…… ……〝手遅れ〟なんだ……」 モノ「……手遅れって……一体」 レオ「……これ以上〝秘密〟にしててもダメだな…… 語らなきゃならない……君達に……俺や……村の〝仲間達〟に何があったのか……全部 ……そうしなきゃ……〝約束が果たせない〟」 モノ「……教えてください」 レオ「……ああ…… ……俺達の村は……外部とも何も繋がりもない……この広い草原にある村だった…… 皆……幸せに暮らしていた、だがそんなある日だ……村で……流行病が起きた ……村に薬を作れる医者や……エルみたいな回復術の魔道を使える者も居たが……どんな手を使おうとも……治せはしなかった」 モノ「……流行病……感染症か何かですか?」 レオ「……かもしれない…… ……だけど……安心しろ……君達2人はきっと……大丈夫だ」 エル「ど、どうして……?」 レオ「……俺の手に触れたから……分かるだろ? ……この病気は……手の先から足の先と……まるで〝死体〟みたいに冷たくなって……こんな風に真っ青になって震えが出て……最後は死に至る病気だ…… それに……この病気は……不思議な話だが……村に居る全員が一斉に……〝同時〟に発症した……皆が……同じタイミングで…… 同じ様に手足が冷たく真っ青になり……段々と震え痙攣し……手足から身体へ……そして心臓へ……登っていく…… ……君達は俺に出会いそんな事は起きてない……だろ?」 モノ「……言われてみれば」 エル「……私も……そんな症状は全く」 レオ「……感染症……というより……なにか呪いの類かもしれん…… だから……次から次へと……仲間達は……命を落として行った」 モノ「村を出て……助けを呼ぼうとはしなかったんですか……? 魔道士や呪術師……回復術師……あるいはもっと権威のある医者を探したり……」 レオ「……そうはしなかった」 エル「どうして……」 レオ「……原因が分からない…… そして……村の皆も同じ考えを持った…… ……この病気……あるいは呪いを……〝村の外へ出してはならない〟……と」 モノ「っ……」 レオ「……今この瞬間……君達は大丈夫だが…… ……もしかしたら……この症状の〝種〟を持った者が……、ある一定数……大人数が居る場所へ行くと……〝発症〟する…… そんな可能性もある……でなければ同じタイミングで村人が全員発症したなんて……奇妙な話の説明がつかない…… だから……俺達は……この原因不明な何かを村に閉じ込める事とした……俺達が……俺達だけで終わらせようと」 エル「……そんな……自己犠牲が過ぎます……! 助かる方法は……何か……何か……あったハズ」 レオ「……確かにこの広い世界を探せば……どこかに解決策はあっただろうが……だからと言って…… 外にコレを持ち出すリスクは避けた…… ……モノ、エル……お前達も……薄々気付いていると思うが…… あの……〝道標〟……ソレは…… ……〝墓〟なんだ」 モノ「……やはり……だから……あの時……祈っていた……」 レオ「……村で次々に死者が出る……俺達は考えたんだ…… ……その遺体を……村から離れた場所へ……埋葬し……それを道標の様に伸ばす…… そして……もし……この誰も寄り付かない土地に……他の誰か……旅人か何かが、見つけて……墓を辿り……村を見つけてくれたら…… そこに……全てを刻んでおこう……と」 エル「刻む……?」 レオ「……この村で起きた事……そして……そんな事が……村の外で起きない様に…… 見た人間に伝える…… ……それと……この何も無いと思われていた土地に……俺達は住んでいた……〝生きていたんだ〟……という……証明だ」 エル「っ……ぅ」 レオ「……エル……そんな悲しそうな顔をするな…… 俺は……嬉しかった……本当に……お前達に……感謝しているんだ…… ……最後に残ったのは……俺だけになってしまった時……誰にも出会わないこの草原で……たった一人で先立った仲間達を弔う中…… このまま……このまま誰にも知られず……この道標……墓も……村も朽ちていくと思っていた……そうしたら……お前達に出会えた……そして……この道標の意味も……知って貰えた…… ……最期の村の全員の悲願が……叶えられた……〝約束を果たせた〟……だから……ありがとう……本当に……ありがとう……出会ってくれて……ありが……」 モノ『レオさんは、最期、まるで、眠るように〝静かに〟なった』 エル『……私達はその後、新たなる〝道標〟を一つ建てて そこから……一つの廃墟となった村を見つけた』 モノ「……見て……アレ……何か……石碑(せきひ)があるよ」 エル「……レオさんが言っていた物でしょうか」 モノ「見てみよう……」 モノ『その石碑には、こう書かれていた』 レオ『……これを見ていると言うことは、道標を頼りにこの村に辿り着いたと言うことだろう ここに記す事は この土地に生きた我々の身に起きた事である 我々はこの土地で〝生きていた〟』 モノ『……そう始まり、レオさんから聞いた村で起きた惨劇についての記述が続き、最後の最後 ……まるで〝震えた手で〟書かれた様な歪んでいるが、力強い文字で、こう記されていた』 レオ『……この事実を大勢に知ってもらいたい 最後まで読んでくれてありがとう そして、この事実を他の、外の国の誰かにも伝えて行って貰いたい 〝誰かに遺す為〟に……』 終わり
最初の回答者になってみませんか?