⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆ テーブルに置かれた アプリコットフィズは、 湿度にあてられ結露を纏う。 「あなたの事なんて忘れてしまいたい」 なんて呟きながら、 心情を映した琥珀色のカクテルを口にする。 何かをこらえる私をよそに、 やがて重なり合った結露は 躊躇うことなく雫となり流れ落ちた。 「皮肉よね。『忘れたい』と願うたび、 『あなたを想う時間』は増えているなんて。」 その言葉を言い果てる頃。 窮屈なテーブルの上に もう一粒だけ、大きな雫を溢れ落とした。 ⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆ ※男女不問。 「アプリコットフィズ」のカクテル言葉は 「振り向いて下さい」です。 内容が変わらない範囲での アドリブや改変は大歓迎です。
最初の回答者になってみませんか?