﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌ 今年も私は この赤い服をまとい 世界の空の上から 街を見下ろす。 かつて煙突は 家々の誇りのように 空へ伸びていた。 だが今はどうだ。 屋根が整えられるばかりではなく 高さを競い合うかのように 立ち並ぶ高層住宅が 煙突の存在を忘れさせていく。 私は問いかける。 人々は幻想の入り口を いつから塞いでしまったのだろう。 けれど不思議なことに 眠る子どもたちの微かな息遣いは 今も私を導く。 そこに確かに"信じる心"の 余白が残されている。 私はその心の隙間をすり抜ける。 そして そっと贈り物を置く。 赤い服は目立つためではない。 それは消えゆく夢を繋ぎとめる 灯の色なのだ。 ﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌
最初の回答者になってみませんか?