｢祠壊したんか｣と言いに来たが思いのほか壊れてなかった

あーあ、祠、壊しちゃったんだ。 大変だねえ。 ん？俺はね、そこの村のもんだよ。まあなんだ、たまにこうやって散歩したりしてんのよ。 んで？壊しちゃったの？ どれど、れ………ん？ あ、え、ど、どこ壊したの？ アここ！？い"や〜…これは…ン、ウーン…経年劣化で崩れたってレベルのさァ… ……ていうかなんか祠綺麗になってない？苔とかめっちゃ生えてたはずなんだけど。 ハ！？掃除した！？な、なんで。 足が当たって崩れちゃって焦ったから掃除して許してもらおうとしたの？そ、そうなんだ…いい子だね…いい子、なのか…？ ……あの、もう正直に言うとアンタが祠壊すのはそこの村の計画で、最終的に言いくるめて俺と結婚させることになってたんだよ。 無茶苦茶だよな？でも祠壊れるどころか綺麗にされちゃったらもう頓挫してるし、こんないい子を騙すの辛いし……ハァ…なんて説明するかな…… …ハイ？え、結婚したいって何？…俺と！？ いやいや、待った、祠はもう壊されなかったで説明しとくから。 お……？一目惚れ…？そ、そっか料理もそこそこ出来るんだぁ…… …あ、お掃除も得意ですと…まあそれは説得力あるな…。 そっか………あ〜……とりあえず一旦…村、行く？ ………あの祠、縁結びの神様だったのか……。 ​─────── Xで載せていたものです