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朗読台本「心の奥のピノキオ」

﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌ 嘘をつくたびに鼻が伸びる。 幼少のころ そんな話を笑いながら聞いていた。 まさか自分の心の奥にも 同じ仕掛けがあるなんて 思いもしなかった。 ごまかしの言葉を吐くたび 胸の中が少しずつ重くなる。 見栄を張って強がって 嘘を塗り重ねていく。 心の奥で伸びていく “見えない鼻”が もう息苦しくてたまらない。 それでもぼくは 慣れない笑顔で嘘をつく。 守りたい自分のために。 居場所を作るために。 本当のことを言えば きっと軽くなれる。 まだその言葉は 喉の奥で眠っているけれど ピノキオの物語で 笑顔になれた幼少期を懐かしみ ほんの少し前を向いた。 静かな夜にふんわりと 空気がやわらかくなった。 ﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌ ※参考:「ピノッキオの冒険」 ピノキオが伝えたいことは 「正直であること」が 大切であるという教訓と 「自分自身に正直に経験を積みながら 成長していくこと」の重要性。 また最近の解釈では 「ありのままの自分を受け入れ 親の期待に縛られすぎずに 自らの判断力を育てること」 もテーマとして含まれている。 ﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌

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#朗読#嘘つき#嘘つきライター

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