あの時、空に溶けた言葉達は 今もそこにとどまったままで ふとした時に顔をのぞかせては 僕の心を縛り付けてくる 季節はめぐると言うけれど 雨の後は晴れると言うけれど 僕の空は相変わらず曇ったままだ 「大丈夫」 「いつか忘れられるよ」 「時間が解決してくれるよ」 そんな言葉達は 薬によく似ている 確かに痛みを和らげてはくれる 少しだけ楽にもしてくれる だけど 傷を治してくれるわけじゃない 飲み続けなければ苦しいし 効き目が切れれば また同じ痛みが顔を出す 心から救われる人は いるのだろうか それとも僕らは皆 少しずつ効き目の違う薬を抱えながら 曇天の下を歩いているだけなのだろうか 空を見上げる 今日も太陽は見えない それでもどこかにあるはずだと 信じようとしている自分が 少しだけ悔しかった
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