トントントントン 小気味いい、ネギを刻む音。 グツグツ。 味噌汁の匂いが、部屋まで漂ってくる。 「おはよー、朝だよー」 可愛い声に起こされて、僕の日常は始まってゆく。 ――そう。 始まって、しまうのだ。 何時まで寝ていてもいい。 ただ時間を怠惰に溶かしても許される。 そんな至福の土日が終わり、 絶望の月曜日がやってきた。 いつも思う… 勘弁してくれ。 助けてくれ。 ……誰か!! 「早く起きないと遅刻しちゃうよー」 可愛い声の主はベットまで来て 僕へ覚醒を要求する。 『絶望が希望に変わるまで俺はねていたい!』 「?何言ってるかわからないけど、朝ごはん食べないのー?」 「食べる」 こうしてご飯に屈した俺は、月曜の悪魔と対峙することになるのであった。
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