題名『こじらせ二人組』 タイトルはお察しの通り『〇〇三人組』から。 ほんわかBL風味です。リア充(喧嘩ップル)になって末永く爆発して欲しい。 ※アレンジ・アドリブ大歓迎です。〔/〕部分は選択式です。選択肢以外の言葉でも、台本の雰囲気を損なわなければ、差し支え有りません。 以下、本文。 ―― 出会った瞬間から分った。【壱人称】なんかじゃ無理だって。 【壱人称】は【弐人称】の隣りに立つのに、相応しい人間じゃないって。 だから過ぎた望みは、これっぽっちも抱(いだ)かなかった。 でも、【弐人称】の視界と脳味噌を、どうにかして【壱人称】で埋め尽くしたいと思ってしまった。 〔その願いが叶うなら/【弐人称】が【壱人称】を見、【壱人称】のことだけを考えてくれるなら〕、その動力源の感情が、たとえ好意でなくても構わないと。 だから【壱人称】は、敢えて【弐人称】の癇(かん)に障(さわ)るような言動をとるようにして、徹底的に煽(あお)った。 その結果、取っ組み合いの喧嘩になることもしばしばだった。 その時間は、【壱人称】にとっては最高に幸せな時間だった。 【弐人称】の視界と脳味噌を、【壱人称】が占領していると思うと、嬉しくて、楽しくて、仕方がなかった。 勿論、二人セットで説教されてる時間も込みで。 だけど【弐人称】が、卒業式終了後、〝あー。明日から【弐人称】の顔見なくて良いと思うと、清々するぜ〟なんて言うから、つい、言ってしまったんだ。 これが今生(こんじょう)、最後の会話になるかもしれないと思ったら、普段〝人生なんか〟と、若干諦観気味(ていかんぎみ)のクセに、魔が差してしまった。 「今のは傷付いたなぁ。【壱人称】は寂しいぜ? 大好きな【弐人称】と会えなくなるの」 まあ、十中八九(じゅっちゅうはっく)本気にしないだろうし、よくあるノリだとか、いつも通りのからかいだと思って、サラッと流してくれるだろう。 と、思ったら……。 「【弐人称】、好きな子イジメて気ぃ引こうとするとか、マジでダッセェなぁ! 小学生かよ! いや、今時小学生でもしねーか! ……ま、それに関しちゃ【壱人称】もだから、あんまり強く言えねーんだけど……、な?」 〝な?〟?? いやいやいやいや!! 〝な?〟って何だよ!? え? なに? つまり、りょ……う、おも……い、ってこと……か? なんだそりゃ!? 夢か!? じゃなきゃ、【壱人称】にとことん都合が良すぎる嘘だろ!? いや、でも……あの顔は、そーゆーのじゃねー気ぃすっし……。 え……、ま……マジで?? ―― 本文は以上です。ご覧頂き、誠に有難う御座いました。皆様からのご投稿及びご感想を、心よりお待ち申し上げております。
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