教会騎士「……何のつもりだ。」 教会騎士「その手を離せ。」 教会騎士「聞こえなかったのか。その娘は魔族だ。」 少女「……。」 教会騎士「旅人。もう一度だけ警告する。」 教会騎士「そこを退け。」 エリシア「……そうですか。」 エリシア「それが、あなたの選択なのですね。」 教会騎士「女、お前も仲間か。」 エリシア「いいえ。」 エリシア「この方が選んだだけです。」 教会騎士「同じことだ!」 教会騎士「魔族を庇う者は、教会に仇なす異端と見なす!」 少女「お兄ちゃん……。」 少女「いいの?」 少女「私、魔族だよ。」 少女「助けたら、お兄ちゃんまで悪い人にされちゃうよ。」 エリシア「……。」 少女「それでも……助けてくれるの?」 少女「……ありがとう。」 教会騎士「二人とも拘束しろ!」 エリシア「アーク。」 エリシア「後悔はありませんか。」 エリシア「……そうですか。」 エリシア「ならば、私も選びます。」 エリシア「その子を連れて、走ってください。」 教会騎士「逃がすな!」 エリシア「ここは私が止めます。」 教会騎士「たった一人で何ができる!」 エリシア「……たった一人。」 エリシア「そうですね。」 エリシア「千年前も、同じことを言われました。」 教会騎士「何を……。」 エリシア「下がることをおすすめします。」 教会騎士「構うな! 捕らえろ!」 エリシア「……仕方ありませんね。」 少女「お姉ちゃん!」 エリシア「行ってください。」 エリシア「その子を……家族のもとへ。」 少女「……お兄ちゃん。」 少女「私、帰れるの?」 少女「お母さんに……会える?」 少女「……そっか。」 少女「じゃあ。」 少女「私、お兄ちゃんを信じる。」 少女「だから……連れていって。」
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