題名『人の願い 魔の対価』 某サイトに載せた原稿は残ってないんですよとか言ってたのは、どこのどいつだーい? アタシだよ!! 詫びついでに、多少加筆修正したよ! 少しでもお気に召して頂けたら幸いに存じます。 ※アレンジ・アドリブ大歓迎です。 以下、本文。 ✽.。.:*・゚ 「【一人称】を呼んだのは【二人称】か?人間(ヒト)の子。 願いを言え。どんなことでも叶えてやろう。 ただし、叶えた暁(あかつき)には、その願いに見合った対価を頂く。 は? “寂しかったから、話し相手が欲しかっただけ”〔だぁ?/だと?/って、〕 そんな願いで【一人称】を呼び出した〔のか?/というのか?〕 《溜息》こんな風に、友人をティータイムに誘うような感覚で呼び出されたのは、初めての経験だ。 しかし、願いを叶えてやると言ってしまったし〔なぁ/のぉ〕……。 分かった。叶えてやろう。 【一人称】〔ら/達〕は、人間(ヒト)と違って、一度した約束は決して違(たが)えん。 【二人称】が寂しくなくなるまで、一緒に居てやろう」 【おまけ】 「おい……。 確かに一緒に居てやるとは言ったが、誰が【二人称】と結婚すると言った!? 何がどうなって、契約だけじゃなく、婚姻を結ぶことになったんだ!? そも、人間(ヒト)の子は人間(ヒト)の子同士で、仲良くなればよいではないか! 友を作れ。【二人称】の趣味は何だ? 【二人称】が望むなら、趣味の合いそうな人の子を攫(さら)って来てやろう! “いらない”だと? なぜだ? “【一人称】がいるから”って、全然答えになってないぞ? 大体【二人称】、魔の眷属(けんぞく)と人の子が婚姻を結ぶということが、どういうことか分かっているのか? 人間(ヒト)の輪から外れるということだぞ? 【二人称】自身が魔に属しておらずとも、配偶者が魔の眷属というだけで、穢(けが)れた者とみなされる。 よって、神社仏閣(じんじゃぶっかく)や教会などの、神聖な場所には近づけなくなる。 つまり、祭りや祝いの行事に参加できなくなる。 群(むれ)て暮らしている、人間(ヒト)の社会から、完全に爪弾きにされてしまうんだぞ? それだけではない。 生前どんなに善行(ぜんこう)を積み、徳が高かろうとも、死んだら、絶対に天国へは行けない。 地獄で、神の教えに背(そむ)き、魔の眷属と契(ちぎ)った報(むく)いを受けることになる。 そんなの嫌だろう? 今からでも遅くはない。考え直せ! え? “【一人称】にペナルティーはないのか”って? ない。 人間(ヒト)を神の教えに背かせ、堕落(だらく)させ、篭絡(ろうらく)したり、勾引(かどわ)かしたりするのが、【一人称】〔ら/達〕魔の眷属の本分(ほんぶん)だからな。 “では、問題ないのでは?”って、莫迦(ばか)なのか【二人称】は!? 生きてる時から死んだ後まで、【二人称】が大変な思いをするんだぞ!? 友でもパートナーでもいい。人間(ヒト)の中で、親しい者を作れ! 人間(ヒト)の輪から外れるようなことをするんじゃない! “人間(ヒト)の輪に入れたことなんて一度もない。物心ついた時から、【一人称】はずっと、世界を呪って生きて来た”だと? ずっと、今まで?ひとりでか? <ト書き:人間(ヒト)の子頷く> そう、だったのか……。 “【一人称】を呼び出し、共に暮らしたこの数ヶ月、今まで生きて来た人生の中で、一番楽しかった。初めて心の底から楽しいと思った”か。 それで、もう【二人称】は、人間(ヒト)の社会に戻らず、【一人称】と死ぬまで共に暮らしたいと、誰からも祝福されずとも、【一人称】と夫婦(ふうふ/めおと)になりたいと、そう願うのだな? <ト書き:人間(ヒト)の子頷く> ……分かった。 その願い、聞き届けよう。 対価は……、そうだなぁ……。 『【二人称】の一生、【一人称】に捧げよ。』 で、どうだ? あ~……一応、プロポーズのつもりなんだが……、気に入ってくれたか? <ト書き:人間(ヒト)の子、嬉しそうに何度も頷く> そうか。良かった。 じゃあ、改めて……、不束者(ふつつかもの)〔であるが/だが〕、末永く宜しく〔お願い致します/頼む〕」 ✽.。.:*・゚ 本文は以上です。ご覧頂き、誠に有難う御座いました。皆様からのご投稿及びご感想を、心よりお待ち申し上げております。 また、細心の注意を払ってはおりますが、誤字脱字などが有りましたら、是非、台本のコメントにてお知らせ頂ければと存じます。ご協力のほど、どうぞ宜しくお願い致します。
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